【ペン字で初】和様の書展/クセ字コンテストが「日本博」参画プロジェクト認証

「日本博」参画プロジェクトとして認証

「日本博」は、日本の美を体現する我が国の文化芸術を振興し,その多様かつ普遍的な魅力を発信することを目的として文化庁が進めています。
「和様の書展/クセ字コンテスト」は参画プロジェクトとして、文化庁の外郭団体 独立行政法人 日本芸術文化振興会から認証を受けました。
日本博の詳細につきましては、文化庁公式サイト(www.ntj.jac.go.jp/nihonhaku/)をご覧ください。

「ペン字」初の「日本博」認証

文字がデジタル化し、手書きが衰退するなか、「ペン字」のコンテストでは初の認証となりました。
そもそも、公募の書道の認証団体も1つしかない状況の中、「ペン字」で始めて認証を得ることができました。
東京都が「ペン字は文化事業に該当しない」という方針を打ち出している中で、文化庁「日本博」で認められる形になったことは、今後、都道府県の文化事業に大きな意識改革をもたらす大きな1歩です。

他国文化への尊重のため「和様」の必要性を問いたい

日本芸術院のロゴマーク

日本芸術院ロゴ
中国殷代末期の文字がモチーフ

ページトップの「日本博」のロゴに使われている書体は「隷書体」です。

「隷書」は日本銀行券にも使われ日本に定着した書体ですが他国の中華発祥の文化です。
実は、日本芸術トップ組織である「日本芸術院」のロゴも、中華文化の「篆書」です。
「日本博」といいながら他国文化をメインに使用せざるを得ない原因は、現在の日本語に日本独自の「和様」が存在しないことが一因です。
そのため、現代語の「和様」を定着すれば、他国の文化を拝借する必要がありません。

他人事ではない「文化の盗用」問題

「文化の盗用(cultural appropriation)」問題を聞いたことがありますか?
すでに、その一部は日本でも報道され、知っている人もいると思います。
現在の日本人の感覚からいえば「大げさすぎ」と言う人が多いかもしれませんが、かつて問題視されなかった「ちびくろサンボ」が発売禁止になり、黒塗りや鼻を高くした外国人の格好がNGとなっています。
「日本博」や「日本芸術院」という日本文化を全面に押し出すロゴに、他国文化を使うしかない現状を放置せず、変えていけるなら、その試みを行うことが、グローバル化に対応する1つの方法だと考えます。

アメリカのタレント、キム・カーダシアンさんが矯正下着ブランドに『KIMONO(キモノ)』と名付けた問題で、京都市は6月28日、カーダシアンさんが関わるアパレル会社にブランド名の再考を求める文書を送付したことを発表。(略)
問題をめぐっては、ブランド名が日本の民族衣装の「着物」を意味することから、「日本文化の盗用ではないか」との批判がネット上に続出。
朝日新聞 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-00010001-huffpost-soci

米国ポップス界のスーパースター、アリアナ・グランデが掌に「七輪」と漢字のタトゥーを彫り、「日本の文化盗用だ」と米国内で批判された。(略)
文化の盗用を防ぐには、他者の文化をリスペクトし、真摯に、同時に喜びを持ってクリエイトすること。間違っても手軽なビジネスとして利用しないこと。
文春オンライン https://bunshun.jp/articles/-/10843

自国の手書き文化を醸成する「和様」

日本の書道の主流は「筆記体の漢文」であり、習字で書く「楷書」も中華文化です。
現在、書道は、本家の中国以上に定着していますが、「ラーメン」のように日本の書道が、日本独自の発展をしているのかと言われたらNOだと思います。
(日本の書道≒漢文のため、ユネスコに登録できない。一方、中国は取得済み)
そもそも、日本には「和様」という独自の書き方があり、現在の「ひらがな」はその和様から、明治時代に活版印刷に対応するため人為的に生み出した日本独自のデザインです。
現在、文字は「書く→入力」というデジタル化が進みました。
一見、「手書き離れ」でピンチに見えますが、和様の歴史からみた場合、中華式の楷書がデジタル化されるこのタイミングこそ、日本発祥の手書き文化「和様」を再構築する最後の好機だと考えています。
毛筆の「和様の書展」、硬筆の「クセ字コンテスト」で手書き全体を「日本博」の認証を得たことで、より多く方の参加、来場をしてもらえるキッカケになればと思います。

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