筆記体禁止で日本語の書道を学べる公的教育機関の書展

東京都特別支援学校 総合文化祭

東京国立博物館「顔真卿展」に行っていません

現在、絶賛開催中の東京国立博物館「顔真卿展」に目もくれず、東京都特別支援学校 第27回 総合文化祭の書展に行ってきました。
作品は画像を見てもらえばわかるのですが、和様の醍醐味が詰まった書展です。
まさに、キラキラする宝石やその原石の宝庫でしたので作品を紹介します(許可済み)。

和様は「アール・ブリュット」だと思う理由

東京都特別支援学校 総合文化祭

負けちゃいけない勝負は負けら駄目!だから、やばいと思ったら逃げるんだ。

和様はアール・ブリュット(アウトサイダー・アート)だと思っています。
「アール・ブリュット」は、既存の美術教育や文化潮流に絡むことなくに生まれた芸術のことです。
日本人の多くは、義務教育で「楷書だけが美しい」と教えられ、手本以外の言葉を書いた経験がなく、毛筆で自由に文字表現をする機会がありませんでした。
皮肉にも「日本人に自由に日本語を書かせない教育」のおかげで、日本でマジョリティの日本語の手書きが「アール・ブリュット」化する環境ができました。
現代の芸術分野において、これほど大きな市場が手付かずで残っている分野が他にあるでしょうか?

習字・書道教育の”浅い教養”が正しい鑑賞の邪魔をする

和様の適正 外国人が有利な理由
和様の視点では、間違った認識や障壁を持っているのは一般の日本人です。
逆に、今、日本で習字や書道をフラットな環境で学び、体験しているのは、外国人や今回の書展に出品している人たちだけです。
読める日本語で書く和様は、楷書の書作品と比較した場合、情報量が雲泥の差なのは一目瞭然だと思います。
和様の鑑賞において、既存の習字・書道教育の”浅い教養”がマイナスです。
これらの作品を通じて、意識が変わるきっかけになればと思います。

書展全体の作品たち

ピクアップできなかった作品以外にも素晴らしいアイディアの作品がたくさん展示されていました。
まとめてここに紹介させていただきます。
表装(掛け軸)になっているものと裏打ちだけのものがあるのは、学校ごとの限られた予算で行った結果、各学校の方針に従って実施した結果だそうです。
このような多様性のある書作品が、和様の書展にも増えていくといいなと思います。

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